中学生・高校生世代の運動時に起こる熱中症を予防しましょう!
このページにあるのは、中学生・高校生世代のため、労働者や高齢者のためには記述していません。
目次
熱中症はどのようにして起こるのか
熱中症を引きおこす要件
環境省 『熱中症環境保健マニュアル』より
熱中症にならないための対策
水だけ飲むと『利尿』が起こり水分と塩分が失われ悪循環を生むので、経口補水液かスポーツドリンクを飲む
500mlに含まれる食塩とカロリー
水 | スポーツドリンク | 経口補水液 | |
食塩 | 0g | 0.6g | 1.5g |
糖質 | 0g | 33.5g | 12.5g |
熱量 | 0g | 135kcal | 50kcal |
経口補水液の作り方
水:500ml(ペットボトル)
砂糖:20g(ペットボトルキャップ3杯)
塩:1.5g(小さじ1/4)
水分補給のコツ
運動前:250~500ml
運動時:500ml~1000ml/時間
飲水量:200ml~250mlを1時間に2~4回に飲む
環境省 平成29年『熱中症対策シンポジウム』より
運動前は試合前ではありません。 アップをしているときもカラダから水分が失われていきます。 例えば夏場の運動後に500mlの水を1回『ゴクン』『ゴクン』『ゴクン』と3回飲んだ時に、どれだけ減っているかを知っておけば、最低限の250mlは何回の『ゴクン』でいいか想定できます。 この『コツ』は年齢や体格の個人差がありますので、あくまでも目安です。 熱射病になったときは、ボトルの減り具合を確認し知ることもできますが、体調不良の状態であれば違う形で『熱中症』が誘発されます。
真夏のアップ1時間、試合1.5時間とすれば・・・
アップ前に、250ml(ゴクンを3回)
アップ中に、15分ごとに(ゴクンを3回づつ)
試合開始前に、250ml(ゴクンを3回)
試合中に15分おきに(ゴクンを3回)
ゴクンの量と回数は人により違います。
という感じで、『こまめに飲水しなさい』でなく、15分おきに『3回ゴクンをしなさい』と指示をすれば簡単です。
間違っても『水』だけを飲水させないでください。 『水』には電解質が無いので飲水しても、オシッコが出たくなり悪循環になります。 これが一つの熱中症の原因となってきます。 指導者が『ただの水』を与え続ければ最悪臓器や脳障害を引き起こすことを誘発させていることになります。
どうか、カラダの仕組みを理解し、この世代のカラダに負担が無く事故が無いように・・・
ライン上に置く飲水ボトルは『水』でいいのか?
『水』には電解質が足りないので、『カラダの水』が薄まるだけなので、『カラダの水』の濃度を保つために利尿がおきる。 利尿により水分と塩分がオシッコで流れ『悪循環』をおこし、脱水を回復できません。
この行為は、熱中症の中のステージⅢ熱射病を引き起こし、最悪の状況を作り出す行為です。
天然芝や人工芝などの管理のために『スポーツドリンク禁止』が多くありますが、そもそも何の為に施設を作ったのか? スポーツの発展のために作ったのものが、施設維持のために子供を苦しめることになります。
指定業者となった施設管理者に熱中症「学」を理解して頂くこと、主催者と利用者は『熱中症』の危険性を丁寧に公と施設の指定業者と協議し、ボトルの下にビニールシートやバケツを用意するなどの対応しないと改善はされないでしょう・・・