熱中症にならないために

『熱中症にならないために』『もし、熱中症になったら』など必要な事項をまとめています。

この記事は、2017年時点で熱中症ガイドライン等の資料をもとに中学生や高校生年代に関係する記事を作成しています。 もし、熱中症の疑いがあった場合は医師や医療スタッフの指示のもと行動してください。

熱射病と熱中症

熱中症とは、暑さによって生じる障害の総称で、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病などの病型があります。

もし、Ⅲ度 熱射病(heat stroke)になったら

体温調節が破綻し、過度に体温が上昇(40℃以上)して脳機能に異常をきたした状態です。種々の程度の意識障害がみられ、応答が鈍い、言動がおかしいといった状態から進行するとこん睡状態になります。 高体温が持続すると脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの多臓器障害を併発し、死亡率が高くなります。死の危険のある緊急事態であり、救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっています。救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始します。

熱射病となった検体の血液検査結果を見ますと・・・

高体温で体に起こる状況

検体14才、2017年7月9日、血液検査のアウトプット時刻は13時を見てみます。

『水分補給をしなさい』でなく『スポーツドリンクや経口補水液を飲みなさい』と指導しなければ最悪人体に影響が出ます。 ただの水を飲めば悪循環になります。

まずは最初にプレーヤーズファーストで、試合に出る選手の安全を考えます。 安全でないグラウンドは選択せず、選択できない理由を運営側や施設管理者に伝えなければ、緊急自動車の出動はなくなりません。
ただの水の飲水では、電解質が足りないでカラダの水が薄まるだけ、濃度を維持するために利尿をし悪循環に怠ります。

今年は特に暑いからでなく、今後も気温の上昇は想定されます

 

腎臓への障害

『水』しか飲水できないので、血中の水分が汗と尿から排出され、尿酸が結晶し高い数値となる。

 

肝臓への障害

A/G:A/Gはアルブミン(A)とグロブリンの総量(G)との比を表わしたもので、肝臓などの異常を知る簡便な方法。
ALP(アルカリホスファターゼ):肝臓と骨の異常により血液中で上昇、基準値を超えてALP値が高くなっているのは、胆汁の流れが完全に止まって黄疸が出てくるようなときです。胆道が詰まって胆汁の排出が阻害されると、胆汁中に存在したALPは肝細胞を逆流して血液中に増加します。同時に肝細胞では盛んにALPが生成されるため増加します。

大会運営側、チーム内・その父兄で救急車の到着前の対応もあり、救急病院での検査結果も高数値がありますが、脳障害となることもありませんでした。

水を飲め!、水分補給をしなさい!、では、このような状況に陥ります。

最悪の熱射病となれば、臓器への障害は上記の通り、最悪は脳への障害がある可能性もあります。 人工芝ピッチではWBGTが3度上がります。 WBGTが28℃を超えるような環境では、口に含んだスポーツドリンクは吐き出すこともないでしょう。 人体より人工芝のメンテナンスを重要視する場所でのプレーは避けるべきす。

上記の数値は当時のものであり、対応策も当時のものであり、現在の最新の論文に対して遅れた記述があることもあります。

 

熱中症になったときの対応方法

熱中症とは、暑さによって生じる障害の総称で、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病などの病型があります。運動をすると大量の熱が発生します。 一方で、皮膚血管の拡張と発汗によって体表面から熱を放散し、体温のバランスを保とうとしますが、暑いと熱放散の効率は悪くなります。
このような状況で生理機能の調節や体温調節が破綻して熱中症は起こります。暑いときのスポーツ活動では熱中症が起こりやすいので、熱中症の兆候に注意し・・・この記事を読む→

 

熱中症にならないための対策

熱中症は『環境』『からだ』『行動』の3つの要素から引き起こす可能性があります・・・
特に運動時には、運動前の飲水と運動中の飲水をし、脱水とならいないような対策が必要で、からだに効率よく水分補給できる、経口補水液やスポーツドリンクを飲水します。『水』には電解質が足りないので、『カラダの水』が薄まるだけなので、『カラダの水』の濃度を保つために利尿がおきる。 利尿により水分と塩分がオシッコで流れ『悪循環』をおこし、脱水を回復できません・・・この記事を読む→

 

熱さ指数 WBGTとは?

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。・・・この記事を読む→

 

日本サッカー協会『熱中症ガイドライン』

各会場にWBGT計を準備し、計測した数値により対策を講じる。
原則として、各会場に必ず WBGT 計を用意して下さい。故障等のやむを得ない理由で用意ができなかった場合のみ、気温を目安として対応して下さい。夏季においては WBGT31℃=摂氏 35℃、WBGT28℃=摂氏 31℃が目安となります・・・この記事を読む→

 

 

 

LINEで送る
Pocket

群馬県の中学・高校サッカーの最新情報を発信!